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2008年5月

2008年5月19日 (月)

「ハイノートが出るマウスピース教えます(?)」

そんなマウスピース(以下;MP)があったら俺が欲しいわい(!)と言いながら、ラッパ吹きは懲りずに理想のMPを探し続けるのであります。かく言う私も、これまで何十本と、とっかえひっかえ使ってきました。一般的には「カップ内径の小さいMP」とか「バックボアが狭いもの」とか言われますが、じゃあ、サンドヴァルやルー・ソロフの、あの大きなMPは何なんだ???ということになります。確かにMPは楽器本体以上に重要なパーツです。ただ、一様に「ハイノート向け」と認定して購入するのは間違いです。大事なのは、自分の唇や歯の形状に合っていて、心地よくフィットするかどうかだと思います。

そして、最近ようやく解ったのですが、MP(の力)だけではハイノート(はおろか、まともな中低音域も)は出ないということです。私が思うに、キーワードは「抵抗(感)」です。トランペット全体には、各所に抵抗を左右するポイントが存在します。まずMP部分から観ていくと、①カップの容量②スロート&ボア③バックボアです。この順にエアーが入っていきます。そしてトランペット本体に移ると、④マウスパイプ⑤チューニング・クルーク⑥本体のボア⑦ベルの太さ、となります。こうしたエアーの流れに影響する「抵抗」以外に、各所に設けられたブレース(支柱)もまた、別の抵抗感を創り出します。つまり、ハイノートを吹くためにも、いかに自分に合った抵抗感を得るかが大変重要だと、この頃実感している次第です。仮に、とても吹きやすい(ハイノートも出しやすそうな)MPを手に入れても、そのマウスピースのバックボアが楽器本体の抵抗にマッチしていなければ、まったく用を成さないと言っていいでしょう(最近、そんなMPを1本買ってしまいました(涙))。前述した①~⑦の箇所、及び各ブレースの、どこをタイトな抵抗にし、どこをオープンにするか?これは奏者が求める音色との兼ね合いも含めて、楽器セッティングの急所ともいえるテーマではないでしょうか?そして実は、一度セットアップした楽器でも、後付で調整ができる場合があります(これは経済的!!)。例えば、「MPのカップと楽器本体がタイトなセッテイングなので、MPのバックボアをちょっと広げたい」、こんな場合に便利なのが、このWARBURTON社のシステム。
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ご覧のように、MPのトップとシャフト部分が離脱し、それぞれ交換が可能になっています。(このシャフトの中のトンネルの広がり具合がバックボアの大小になります)私の場合も、これで吹奏感(抵抗感)が劇的に変化しています。
また、チューニング・クルークも、オプションパーツが手に入るメーカーが増えてきているので、重宝します。この部分も、曲がりが緩やかなタイプや、角ばったタイプ、支柱の有る無し、ウォーターキーのタイプなどによって、かなり抵抗感は左右されます。♂管と♀管のフィットがきっちりしているかルーズかによっても変わってきますし、音程にも影響する箇所なので重要です。
私は4本持っていますが、現在のセッテイングに装着しているのはこれです(昨日からだけど(笑))。
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ハイノートを出すためには、楽器以前に奏者の技量がまずはものを言うわけですが、今回はそのポイントには触れずに、敢えて「道具」の話題だけにしました。ちょっとマニアックで、ラッパ吹き以外の方々には何のこったか、興味も喚起できないかもしれません。例えてみると、ゴルフのドライバーのチューンナップに似ているかもしれません。「飛ぶシャフト」と銘打った商品であっても、その固さやトルク、ヘッドの重量・反発係数、グリップのタイプ、全体のスウィング・バランス...そうした各要素が、あるプレイヤーにとって「振りぬきやすいクラブ」として功を奏しているかどうか、これは重要な問題ですよね。トランペットの場合も、それぞれのパーツ固有の特性だけに目を奪われずに、そうしたパーツが全体のバランスの中でどんな役割を持ってくれるのかを考えながら活用していくことが大事ですね。

LDTP☆さいとう

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